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空までのキョリ

上へと繋がる豊かさ

南側を2階建ての住宅で塞がれた、奥行きのない小さな敷地。
2台分の駐車スペースを確保して、残ったスペースに空(光)を求め、軒高9mのタテに伸びるボリュームを配置している。
ボリューム内には5つのフロアーがあり、それぞれの空間は緩やかに繋がりながら、屋上の小さなテラスへ辿り着き、空へと抜ける。廊下のない小さな平面は、4方からの採光と通風を確保している。また、床をズラしたり、高さを抑えたりすることで、空間に奥行を与え、上下移動のストレスを軽減し、タテに繋がる豊かな空間を創り出している。
それは、物理的、心理的にも、空までの距離を短くしている。

data

新築

竣工        2013年9月

所在地               香川県

用途                 住宅

構造・規模  鉄骨造3階建て

​敷地面積              113㎡

建築面積                35㎡

延床面積                97㎡

credit

設計監理             JMA

施工        建築屋(株)

写真    三崎利博,JMA

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